文献詳細
文献概要
入門講座 パソコンによる学術情報整理学・8
「読む」から「見る」プレゼンテーションヘ
著者: 中野克己1
所属機関: 1埼玉県総合リハビリテーションセンター地域リハビリテーション課
ページ範囲:P.911 - P.914
文献購入ページに移動視覚というコミュニケーション手段を有効に利用したものとして,パソコン用語のGUI(graphical user interface)という考え方がある.Interfaceとは,各々の領域を共有したり結び付けるという意味である.パソコンのOSであるWindows95や98,MacOSは窓のようなウィンドウのなかに等間隔に整理されて並んでいる絵,つまりアイコンをマウスでクリックするだけで,あるいは,メニューから選択するだけで,ソフトの起動などユーザーがしたいことのほとんどが可能になる.かつてのMS-DOSのように,コマンドを暗記して1回ごとにキーボード入力するスタイルとは異なり,目で見ながらパソコンを操作できる環境がGUIであり,送り手と受け手の双方向の伝達をグラフィクスが橋渡しすることで操作が容易になった典型的な例である.パソコンが一般家庭にまで飛躍的に普及していった大きな要因として,このGUIの考え方があるといえよう.
掲載誌情報