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プログレス
嚥下の仕組みと呼吸運動の関係
著者: 藤野英己1
所属機関: 1吉備国際大学保健科学部
ページ範囲:P.126 - P.127
文献購入ページに移動 1.はじめに
嚥下は摂取した食物を口腔から咽頭へ移送し,食道蠕動によって胃に到達させるまでの一連の過程であり,随意運動と不随意運動の混在する複雑な機構から成り立つ.このような移送機能に加えて,咽頭腔と気道との解剖学的位置関係から気道への嚥下物の侵入を防ぐ機能も必要である.これらの両機能は嚥下中枢を中心とした反射機構によって調節されていると考えられている.
本稿では,嚥下の過程と神経機構および呼吸運動との相互関係について概説する.
嚥下は摂取した食物を口腔から咽頭へ移送し,食道蠕動によって胃に到達させるまでの一連の過程であり,随意運動と不随意運動の混在する複雑な機構から成り立つ.このような移送機能に加えて,咽頭腔と気道との解剖学的位置関係から気道への嚥下物の侵入を防ぐ機能も必要である.これらの両機能は嚥下中枢を中心とした反射機構によって調節されていると考えられている.
本稿では,嚥下の過程と神経機構および呼吸運動との相互関係について概説する.
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