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慢性腰痛症患者の運動療法
著者: 三浦雄一郎1 渡邊裕文1 吉田恵子1 吉田星子1 大沼俊博1 鈴木俊明2
所属機関: 1六地蔵総合病院リハビリテーション科 2関西鍼灸短期大学神経病研究センター
ページ範囲:P.209 - P.214
文献購入ページに移動慢性腰痛症による疼痛の出現,程度には労働経験,運動の習慣,姿勢などの個人的レベルの要因が関与するために問題点は多岐にわたる.この問題点の1つに体幹筋の筋活動異常があるといわれ,慢性腰痛症患者では健常者よりも体幹筋活動のタイミングに遅れがある1)ことや体幹筋活動が低下している2)などの報告がある.そして,この体幹の筋機能の不適応が関節や靱帯に過剰なストレスを加え疼痛の原因になると考えられている.
今回,腰痛により職業生活が困難になった慢性腰痛症患者1症例に対して,体幹筋の筋活動に注目した運動療法を試みた.その結果,腰痛の軽減,運動機能の改善が得られたことにより職場復帰が可能となったため,その経過と腹臥位一側下肢伸展運動時の体幹筋の筋電図学的評価を併せて報告する.
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