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老人保健施設事業の変遷―理学療法士の就業と入所者の心身機能を中心に
著者: 藤村昌彦1 奈良勲2 河村光俊1 吉永文隆2
所属機関: 1広島大学医学部保健学科 2広島大学医学部公衆衛生学講座
ページ範囲:P.215 - P.217
文献購入ページに移動1973年より始まった老人医療費支給制度や高齢化の進展もあいまって,老人医療費は急速に増加した.国はその対策として,①一部負担制度の導入②全老人医療の保険による公平な負担,③老人医療にふさわしい診療報酬,などを目的に1983年に老人保健制度が創設され,1988年からこの制度に老人保健施設での医療給付が加えられた.
そして,この10年足らずの間に施設数は10倍以上に至るまでとなった.この急増は,社会の保健・福祉に対する国民の期待と国の財源確保施策とが一致したことに起因すると思われる.今回は老人保健施設事業開始から現在に至るまでの変遷を,厚生省が発表したデータをもとに紹介する.
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