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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル33巻5号

1999年05月発行

文献概要

書評

―松井俊雄(著)[生き生きケア選書]老いのスケッチ―痴呆性老人とデイサービス―“関係障害”としての痴呆を描くケアエッセイ

著者: 三好春樹1

所属機関: 1生活とリハビリ研究所

ページ範囲:P.324 - P.324

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 齢をとれば誰でも呆ける.目がうすくなるのと同じように物忘れをし,耳が遠くなるのと同じに尿道括約筋がゆるんでお漏らしをする.問題が生じるとしたら,そうした,老いという自然過程とうまく付き合っていけないことからではないか.近代社会が,そして核化した家族が.

 また,呆け老人,時々引き起こす激しい問題行動は,そうした,物忘れをし,お漏らしをする自分に,当の自分自身が付き合えないという,“関係障害”によるのではあるまいか.これが私の現場から作り上げた痴呆論である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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