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書評
―松井俊雄(著)[生き生きケア選書]老いのスケッチ―痴呆性老人とデイサービス―“関係障害”としての痴呆を描くケアエッセイ
著者: 三好春樹1
所属機関: 1生活とリハビリ研究所
ページ範囲:P.324 - P.324
文献購入ページに移動 齢をとれば誰でも呆ける.目がうすくなるのと同じように物忘れをし,耳が遠くなるのと同じに尿道括約筋がゆるんでお漏らしをする.問題が生じるとしたら,そうした,老いという自然過程とうまく付き合っていけないことからではないか.近代社会が,そして核化した家族が.
また,呆け老人,時々引き起こす激しい問題行動は,そうした,物忘れをし,お漏らしをする自分に,当の自分自身が付き合えないという,“関係障害”によるのではあるまいか.これが私の現場から作り上げた痴呆論である.
また,呆け老人,時々引き起こす激しい問題行動は,そうした,物忘れをし,お漏らしをする自分に,当の自分自身が付き合えないという,“関係障害”によるのではあるまいか.これが私の現場から作り上げた痴呆論である.
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