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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル33巻7号

1999年07月発行

文献概要

特集 進行性疾患―QOL向上への取り組み

慢性関節リウマチ患者のQOL向上への視点

著者: 安岡郁彦1

所属機関: 1道後温泉病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.465 - P.470

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 1.はじめに

 慢性関節リウマチrheumatoid arthritis(RA)は進行性疾患のなかでも患者数の多い疾患の1つである.多発性(全身性)炎症性疾患であり,その経過は過半数の患者で寛解と再燃を繰り返す.炎症期にはほとんど例外なく痛みに苛まれ,発症初期から患者の受ける苦痛は大きい.病悩期間が10年程になると,関節破壊に伴う機能障害により手術を必要とすることが多くなり,日常生活で介助を要する場面も増えてくる.患者は妻として母としての重い責務をもつ女性に多く,治癒に導く治療法がないという点で,身体的にも精神的にも,患者に非常に大きな苦痛を強いることになる.本稿では,RA患者のQOL向上のために何ができるのか,何をすべきかについて考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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