文献詳細
文献概要
特集 進行性疾患―QOL向上への取り組み
慢性関節リウマチ患者のQOL向上への視点
著者: 安岡郁彦1
所属機関: 1道後温泉病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.465 - P.470
文献購入ページに移動 1.はじめに
慢性関節リウマチrheumatoid arthritis(RA)は進行性疾患のなかでも患者数の多い疾患の1つである.多発性(全身性)炎症性疾患であり,その経過は過半数の患者で寛解と再燃を繰り返す.炎症期にはほとんど例外なく痛みに苛まれ,発症初期から患者の受ける苦痛は大きい.病悩期間が10年程になると,関節破壊に伴う機能障害により手術を必要とすることが多くなり,日常生活で介助を要する場面も増えてくる.患者は妻として母としての重い責務をもつ女性に多く,治癒に導く治療法がないという点で,身体的にも精神的にも,患者に非常に大きな苦痛を強いることになる.本稿では,RA患者のQOL向上のために何ができるのか,何をすべきかについて考えてみたい.
慢性関節リウマチrheumatoid arthritis(RA)は進行性疾患のなかでも患者数の多い疾患の1つである.多発性(全身性)炎症性疾患であり,その経過は過半数の患者で寛解と再燃を繰り返す.炎症期にはほとんど例外なく痛みに苛まれ,発症初期から患者の受ける苦痛は大きい.病悩期間が10年程になると,関節破壊に伴う機能障害により手術を必要とすることが多くなり,日常生活で介助を要する場面も増えてくる.患者は妻として母としての重い責務をもつ女性に多く,治癒に導く治療法がないという点で,身体的にも精神的にも,患者に非常に大きな苦痛を強いることになる.本稿では,RA患者のQOL向上のために何ができるのか,何をすべきかについて考えてみたい.
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