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1ページ講座 理学療法評価のコツ・8
感覚
著者: 内山靖1
所属機関: 1群馬大学医学部保健学科理学療法学専攻
ページ範囲:P.582 - P.582
文献購入ページに移動 1)治療指向的な評価を
理学療法評価において,仮説(観察・情報収集などから得られる予測や経験から生まれる推測)のない検査の羅列や実施は「労力多くして易少なし」に陥ることが多い.臨床においては,とりあえず(一応やってみて,結果をみてから考えようか),アクセサリー(教科書に載っているし,やっておかないといけないかなあ)検査は患者さんにとって貴重な時間と苦痛を伴うだけで禁忌ともいえる.
特に筋緊張,平衡機能,感覚は,神経学の検査方法を準用するだけでは理学療法を実施するための有効な解釈が困難になりやすい3大検査である.問題提起の検査ではなく,問題解決すなわち治療指向的でなければ評価本来の意味は乏しい.
理学療法評価において,仮説(観察・情報収集などから得られる予測や経験から生まれる推測)のない検査の羅列や実施は「労力多くして易少なし」に陥ることが多い.臨床においては,とりあえず(一応やってみて,結果をみてから考えようか),アクセサリー(教科書に載っているし,やっておかないといけないかなあ)検査は患者さんにとって貴重な時間と苦痛を伴うだけで禁忌ともいえる.
特に筋緊張,平衡機能,感覚は,神経学の検査方法を準用するだけでは理学療法を実施するための有効な解釈が困難になりやすい3大検査である.問題提起の検査ではなく,問題解決すなわち治療指向的でなければ評価本来の意味は乏しい.
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