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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル34巻12号

2000年12月発行

文献概要

特集 21世紀の理学療法教育

専門学校におけるカリキュラム編成

著者: 高濱照1 中島喜代彦1

所属機関: 1西日本リハビリテーション学院理学療法学科

ページ範囲:P.857 - P.864

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 1.はじめに

 本学院では,厚生省指定規則が1999年度より改正されるという情報を得たため,1998年8月から「大綱化および単位制」を前提にカリキュラムの再編成に着手した.大綱化になればカリキュラムをかなりの自由度で編成できることになり,本学院の独自性を打ち出せる絶好の機会であると考えた.そこでカリキュラム再編成にあたっては専任教員(9名)で十分論議を重ねながら作業を進めた.

 まず最初にカリキュラム再編成の目標を全員で一致させるために,①どのような人材を養成するか,というテーマから論議を開始した.次に,その目標に到達するために,②科目設定をどうするか,③教育課程の進度をどうするか,④試験の日程をどうするか,⑤進級の基準をどうするか,という過程で論議が進んだ.学則改正も同時進行で行い1999年3月中旬に新カリキュラムが完成した.

 厚生省の最終通達では,新指定規則は2000年度からの施行でもよいということであったが,本学院では1999年度より新入生および1年次留年生に対して新カリキュラム(以下,新カリ)を実施した.現在,新カリは2年目に入り,昼夜間部とも1,2年生が新カリ,昼間部3年生と夜間部3,4年生が旧カリキュラム(以下,旧カリ)体制となっている.

 本稿では,本学院の新カリについて,再編成時の過程を辿った形で紹介し,更に1年間新カリを実施した結果として,筆者が担当する解剖生理学Ⅱを例にとり,その成績を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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