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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル34巻2号

2000年02月発行

文献概要

症例報告

老人保健施設での車椅子操作指導に対する行動分析的アプローチの適用

著者: 小林和彦1 高橋憲一1 辻下守弘2 清水ミシェルアイズマン2 鶴見隆正2

所属機関: 1筑波技術短期大学理学療法学科 2広島県立保健福祉短期大学理学療法学科

ページ範囲:P.135 - P.138

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はじめに

 老人保健施設はいうまでもなく高齢者の家庭内自立を援助することが目的1)であり,そのためにはADLなどの指導場面で獲得された能力が個人の生活環境下で自発的に生起されなくてはならない.しかしながら,実際には既得の運動機能が有効に活かされていない場合も多い.その理由の1つとして,Burgioら2)は施設スタッフの施設入所者に対する“関わり方”の問題を指摘しているが,この種の問題に対する理学療法士による取り組みの例は少ない.

 そこで今回我々は,施設スタッフの不適切な関わり方により車椅子の自発的な操作行動が減少し,施設内生活に活かされていないと思われる高齢障害者の車椅子操作指導にオペラント条件づけを中心概念とする行動分析的アプローチを適用し,対象者の行動変容を試みたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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