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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル34巻4号

2000年04月発行

文献概要

特集 義足―新しい技術と適応

膝継手の機構と義足歩行

著者: 関川伸哉1

所属機関: 1東北福祉大学感性福祉研究所

ページ範囲:P.232 - P.239

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 1.はじめに

 近年,義肢パーツの種類は大変豊富となり,選択肢の幅も広がりつつある.そのような中で臨床現場にいる方々が一番知りたいことは,「Aさんに最もふさわしい義肢パーツは何なのか?」といったことであろう.例えば,断端長や年齢,筋力などを入力するとコンピュータが「Aさんには,○○膝継手がよろしいです!」と確かな答えが出てくるようであればありがたい.しかし現状では,そのようにはいかない.ただし,各セラピストの方々が,できるだけ多くのパーツに関する情報を持ち,かつ各義肢パーツの機械的な特性とそのパーツが義足歩行に及ぼすであろう影響を客観的に把握していれば,上記の問題に限りなく近いアプローチを行うことは可能である.

 筆者は,これまでに工学的サイドから義足膝継手(以下,膝継手)を中心とし,パーツの持つ機能特性と義足歩行との関連性について研究してきた1,2,12,14).そこで今回は,現状の膝継手を機能的に分類して解説するとともに,それらの膝継手と義足歩行との関連性についても解説していきたい.ただし,ここでは大腿切断者の平地歩行が中心であることと,歩行時を大きく2つに大別(立脚期と遊脚期)し解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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