文献詳細
文献概要
プログレス
顎関節症への理学療法アプローチ
著者: 橋本修一1
所属機関: 1弘前大学医学部附属病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.270 - P.271
文献購入ページに移動 1.はじめに
いわゆる顎関節症(temporomandibular disorders;以下TMD)とは,開口制限,顎関節雑音(クリック音),開口時や咀嚼時の痛みを主症状とする筋骨格系疾患である.我が国では現在,主に歯科医師によって,薬物療法,スプリント療法,咬合調整などの治療が行われているが,米国では,理学療法士や心理専門家がTMDの治療に積極的に参加している.
筆者は1997年,米国に出かけて,歯科医師の処方箋により理学療法士が顎関節症の治療を行っている現場を見学することができた.本稿では,その時の経験と,1997年5月から99年3月までの間に,弘前大学医学部附属病院リハビリテーション部において治療を行った19例について分析した結果1)から,TMDに対する理学療法アプローチの実際を紹介する.
いわゆる顎関節症(temporomandibular disorders;以下TMD)とは,開口制限,顎関節雑音(クリック音),開口時や咀嚼時の痛みを主症状とする筋骨格系疾患である.我が国では現在,主に歯科医師によって,薬物療法,スプリント療法,咬合調整などの治療が行われているが,米国では,理学療法士や心理専門家がTMDの治療に積極的に参加している.
筆者は1997年,米国に出かけて,歯科医師の処方箋により理学療法士が顎関節症の治療を行っている現場を見学することができた.本稿では,その時の経験と,1997年5月から99年3月までの間に,弘前大学医学部附属病院リハビリテーション部において治療を行った19例について分析した結果1)から,TMDに対する理学療法アプローチの実際を紹介する.
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