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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル34巻7号

2000年07月発行

文献概要

TREASURE HUNTING

地域のリハビリ発進基地をめざして―尾崎和洋氏(社会福祉法人聖風会千種川リハビリテーションセンター)

著者: 編集室

所属機関:

ページ範囲:P.495 - P.495

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 「縁は異なもの,味なもの」という格言は,男女の仲だけでなく人と職業との間にも当てはまりそうだ.尾崎和洋氏が理学療法士をめざして高知医療学院に入学したのは37歳,それまでは13年間,兵庫県の中学校で体育教師を務めていた.それが何故,理学療法士に?志望のきっかけが何とも面白いのである.

 「公立病院に理学療法士が欲しいんだ.君は体育をしているのだから,リハビリのことはわかるだろう,やってみないか」とある日,町長から声を掛けられた.理学療法士の何たるかも知らないまま,大学病院の先生を紹介されて話を聞くと,これがまた何ともやり甲斐のある仕事,すっかりその気になってしまったそうだ.いつも困った時に行く「お寺」に出掛けて相談,「人助けだからやりなさい,学校にも合格しますよ」とのご託宣.奥さんからも「あんたが本気なら借金してでも行かしたる」と激励されたそうだ,町長も町長だな,という気がしないでもないが,奥さんの剛毅にもなかなかどうして感心させられたものだ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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