文献詳細
文献概要
講座 運動発達障害・1
運動発達とその障害―医学的視点から
著者: 北原佶1
所属機関: 1北九州市立総合療育センター
ページ範囲:P.509 - P.515
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運動発達については,いろいろな立場からの分析,解釈が可能である.多くの文献は,乳幼児期からの運動行動の変化を記載するなかで,運動発達の特徴を検討している.姿勢反射・反応の推移や姿勢保持機能の成熟,それらの背景となる中枢神経系の成熟については,既に多くの文献がある.また,運動発達障害の診断についても多くの教科書があるので,本稿では簡単に触れることにする.
本稿では,まず運動発達を捉えるうえでの「運動」と「発達」について記する.つぎに移動運動を例に運動発達の特徴を抽出する.また運動発達の機序を説明する1つとして,運動パターンの出現・消退を例に動的システム理論を検討する.そして最後に,運動発達障害の特徴とそれへの治療方法を述べることにする.
運動発達については,いろいろな立場からの分析,解釈が可能である.多くの文献は,乳幼児期からの運動行動の変化を記載するなかで,運動発達の特徴を検討している.姿勢反射・反応の推移や姿勢保持機能の成熟,それらの背景となる中枢神経系の成熟については,既に多くの文献がある.また,運動発達障害の診断についても多くの教科書があるので,本稿では簡単に触れることにする.
本稿では,まず運動発達を捉えるうえでの「運動」と「発達」について記する.つぎに移動運動を例に運動発達の特徴を抽出する.また運動発達の機序を説明する1つとして,運動パターンの出現・消退を例に動的システム理論を検討する.そして最後に,運動発達障害の特徴とそれへの治療方法を述べることにする.
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