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特集 訪問リハビリテーションの実際
在宅ケアセンターと訪問リハビリテーション
著者: 佐藤健三1 石川誠2
所属機関: 1在宅総合ケアセンター近森 2近森リハビリテーション病院
ページ範囲:P.535 - P.540
文献購入ページに移動近年,疾病構造や社会構造の変化を背景に,我が国の保健・医療・福祉は変革の一途をたどっている1).そして高齢障害者に対するケアは,医療保険制度の大幅な改革と,公的介護保険制度をはじめとする医療費抑制政策にノーマライゼーションの思想が加わることで,施設収容主義を見直そうという気運が高まっている.更に,在院日数の短縮に伴って在宅ケアへの移行が急速に推進されるなか,リハビリテーション(リハ)前置主義の下,回復期リハ病床群制度が新設されたことは注目に値する2)(図1).
しかし現状では,急性期・回復期・維持期リハの各ステージが混在した形でリハサービスが提供されているため,特に病院から在宅へ移行する際のソフトランディングが困難で,自宅に閉じこもり,寝たきりの生活となってしまう傾向がまだまだ強いのが実態である.
本稿では,このような現状を克服するために医療法人近森会が取り組んでいる活動内容を紹介することにしたい.
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