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講座 運動発達障害・2
運動発達とその障害―教育学的視点から
著者: 中原凱文1
所属機関: 1東京工業大学大学院社会理工学研究科人間行動システム専攻・行動システム講座
ページ範囲:P.563 - P.568
文献購入ページに移動 「今日の子供達は,体格は立派であるが,体力がない」と評されることが多く聞かれる.これは「身体の発育と発達のバランスの悪い状態」,または「形態と機能のバランスが悪い」ということができる.運動においても,「運動を行おうとする意図(目的)→命令系統→発現された行動→その結果(修正)」等が,バランス良く流れないと上手くできない.「発育」は時間経過に伴った形態的,構造的な変化を表し,「発達」は時間経過に伴った機能的変化を表すものである.子供の発育・発達は,生活環境,生活習慣,栄養学的状況,遺伝,種族等の多くの条件が相乗作用するため,本稿における「運動発達」の年齢を,WHOによる人間のライフサイクル1)(図1)の幼児期から青年期の範囲で述べることとする.
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