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プログレス
脊髄小脳変性症の運動療法―最近の考え方
著者: 望月久1
所属機関: 1東京都立大塚病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.644 - P.646
文献購入ページに移動 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration;SCD)の運動療法は,主に小脳性運動失調による機能障害,能力低下に対して検討されてきた.しかし,SCDは小脳自体,小脳への入出力系,脊髄,大脳基底核,大脳皮質などにも病変が及び,その臨床像は極めて多彩である.症状の進行度や進行過程における症状の変遷も一様ではなく,SCDの病型分類による特徴を前提としつつ,個々の症例の臨床経過に適した運動療法を検討する必要がある.
本稿の主題はSCDの運動療法に関する最近の考え方の紹介であるが,筆者の知る限りにおいては,SCDの運動療法自体に関して大きな進展はないように思われる.しかし,SCDの疾患概念やSCDの臨床経過に関する臨床的集積,SCDの主要な機能障害である協調性障害やバランス機能障害に関する考え方は進歩または変化しつつある.本稿では最近のSCDの疾患概念,重症度分類の紹介,運動失調に対する評価や対応を紹介することで,SCDの運動療法を検討するに当たっての視点を提供したい.
本稿の主題はSCDの運動療法に関する最近の考え方の紹介であるが,筆者の知る限りにおいては,SCDの運動療法自体に関して大きな進展はないように思われる.しかし,SCDの疾患概念やSCDの臨床経過に関する臨床的集積,SCDの主要な機能障害である協調性障害やバランス機能障害に関する考え方は進歩または変化しつつある.本稿では最近のSCDの疾患概念,重症度分類の紹介,運動失調に対する評価や対応を紹介することで,SCDの運動療法を検討するに当たっての視点を提供したい.
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