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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル35巻1号

2001年01月発行

文献概要

特集 整形外科疾患に対する外来運動療法

特発性側弯症に対する外来運動療法

著者: 八幡元清1

所属機関: 1大阪医科大学附属病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.27 - P.35

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はじめに

 近年,特発性脊柱側弯症の早期発見・早期治療の重要性が問われ,小・中学校において側弯症の定期検診が実施されるようになり運動療法を指導する機会が増えている.

 特発性側弯症の治療は進行の程度により保存的治療と手術療法に大別される.そのおおよその目安として,Cobb角(図1-2参照)が10~20度では運動療法とADL指導,20~40度では運動療法と装具療法,40~50度では装具療法,または手術療法,50度以上では手術療法が適応となる1)

 側弯症に対する運動療法は,筋力強化,拘縮の予防,バランス機能,呼吸機能の維持改善などを目的として実施され,長期間の継続が必要とされている2).特に思春期の特発性側弯症患者は,精神的にも不安定であり,治療が継続できないなどの多くの問題を含んでいる.

 本稿では,まず脊柱側弯症の分類と評価および予後について簡単に触れ,当科で実施している装具療法と運動療法を紹介する.次に,運動療法の観点から側弯症患者の躯幹筋力と脊柱可動性の特徴について述べる.また,運動療法と側弯進行について触れ,最後に運動療法を継続するための工夫について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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