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特集 症例報告
受容が困難であった不全頸髄損傷の1例
著者: 原水恵1 伊勢眞樹1
所属機関: 1倉敷中央病院リハビリテーションセンター
ページ範囲:P.803 - P.808
文献購入ページに移動はじめに
脊髄損傷者は,新しい人生観を見い出すまでの受容過程において損傷高位や麻痺の形態による影響を大きく受けるため,その特徴を理解し,個人レベルで適切な援助を行うことが必要である.
今回,受容過程で生じた心理的反応に対し心理的援助としてのプログラムを実施し,効果が得られた不全頸髄損傷の症例を経験したため,Finkの述べる心理的段階を参考に8,10),ショック期,防衛的退行期,自認期,適応期の4期に分けて経過を分析し,症例の特徴およびアプローチについて,QOLの評価等をもとに考察する.
脊髄損傷者は,新しい人生観を見い出すまでの受容過程において損傷高位や麻痺の形態による影響を大きく受けるため,その特徴を理解し,個人レベルで適切な援助を行うことが必要である.
今回,受容過程で生じた心理的反応に対し心理的援助としてのプログラムを実施し,効果が得られた不全頸髄損傷の症例を経験したため,Finkの述べる心理的段階を参考に8,10),ショック期,防衛的退行期,自認期,適応期の4期に分けて経過を分析し,症例の特徴およびアプローチについて,QOLの評価等をもとに考察する.
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