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書評
―奈良勲(編)―理学療法のとらえかた Clinical Reasoning フリーアクセス
著者: 嶋田智明1
所属機関: 1神戸大学医学部保健学科
ページ範囲:P.849 - P.849
文献購入ページに移動その一つ,Clinical Reasoning(クリニカル・リーズニング:臨床的推論)は多くの医学的情報を収集・分析し,これを解釈・統合することで最終的に安全で合理的かつ効果的な診療行為に至るための臨床実践の基盤となる洞察プロセスであると考えられる.これは何の疑問もなく受け入れられている一般的な理論や手技を応用する際の危険性を軽減するのに役立つ.またこの理論は,臨床所見と医学的知識,およびそれぞれから出てくる判断や治療における誤りを是正するのに重要であり,きちっとした臨床的推論を欠く臨床実践は単なる技術的な作業といっても過言ではない.
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