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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル35巻12号

2001年12月発行

文献概要

報告

昇段能力と膝伸展筋力の関係

著者: 青木詩子1 山﨑裕司4 横山仁志1 大森圭貢2 笠原美千代1 平木幸治3

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部 2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院リハビリテーション部 3聖マリアンナ医科大学東横病院リハビリテーション部 4高知リハビリテーション学院理学療法学科

ページ範囲:P.907 - P.910

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はじめに

 段差昇降は加齢や活動量の低下による下肢筋力低下によって障害されやすい活動であり,下肢筋力と密接な関連のあることが報告されている1,2).また,沢井ら3)は高齢者が社会活動に積極的に参加できるだけの下肢筋機能の指標として階段や昇段能力を挙げている.諸外国で行われている人口調査1,4-7)でも,高齢者の動作能力を把握するための指標として昇段能力を用いているものが多い.しかし,いずれの先行研究においても,昇段に必要な下肢筋力水準について具体的な数値を提示したものはない.

 筆者らは,これまで運動器疾患のない高齢者を対象に,歩行自立に必要な下肢筋力について検討し8),これらを把握することが高齢者の筋力強化の必要性を明らかにしたり,動作障害の原因を分析したりするうえで必要なことを述べてきた9).本研究では,このような観点から昇段能力と膝伸展筋力の関連について検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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