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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル35巻2号

2001年02月発行

文献概要

とびら

感性のアンテナ

著者: 遠山明子1

所属機関: 1広島市立安佐市民病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.83 - P.83

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 「感性」これは私がずっと大切にしてきた言葉です.「感性」を辞書で引いてみると,①感受性,②知識を形成する,対象を直観的に受け入れる能力とあり,更に「感受性」を引いてみると,外界の刺激を心に受け取る能力とあります.そして,「感性のアンテナ」これは私が創った言葉です.「感性のアンテナ」とは,「自分のなかにあり,外界(人・物・自然・その他のあらゆるもの)の発している信号を自分の心に感じ,受けとめようとする働きを助けるもの.よりたくさんの信号を受け取ろうとするもの」と私は捉えています.

 まだ肌寒いベランダに暖かく差し込む陽射しに春の匂いを感じ,青く澄みきった空の高さに秋の訪れを感じる.友人や家族のちょっとした表情やしぐさに,感情や環境の変化を感じてきました.言葉で言い表せないもの,目で明瞭に見ることができないもの,それを感じる心,感じようとする心.そんな心を,私は理学療法士としていつも持ち続けよう,大切にしようと心がけてきました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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