文献詳細
文献概要
プログレス
痴呆症の運動療法
著者: 白石浩1 友田宏幸1 田北昌史1 長尾哲彦1 岡田昌弘1
所属機関: 1今津赤十字病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.290 - P.293
文献購入ページに移動昨年厚生省から発表された「平成11年老人保健施設調査の概況」によると,老人保健施設の入所者のうち痴呆症状が認められる人の割合は85.7%であったという.ちなみに特別養護老人ホーム入所者のそれは80.5%であり,ともに入所者の80%以上が痴呆症状を有しているという状況である(図1).痴呆症状のある高齢者では寝たきりの割合も高くなっており,QOL維持のために理学療法士が果たすべき役割は重要であるといえる.
本稿では,痴呆患者の移動能力障害を中心に,最近のトピックも含めて,その運動療法について解説する.
掲載誌情報