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プログレス
遠隔リハビリテーション支援システムの有用性
著者: 福士宏紀1 菊池詞1 高橋明1
所属機関: 1いわてリハビリテーションセンター
ページ範囲:P.352 - P.354
文献購入ページに移動近年,IT(情報技術)の著しい進歩により,時間的・空間的な隔たりが比較的容易に埋められる状況になりつつある.「遠隔リハビリテーション支援システム」は社会の要請に対してアップトゥデートな技術をもって応えようとする1つの方策であり,今後とも進展が期待できるリハビリテーション医療の形態の1つであろう.これらを用いることにより,地域内での様々な要請に対し新しいリハビリテーション支援策が期待できるものと考えられる.
いわてリハビリテーションセンターでは,平成5年10月の開設以来,岩手県から「地域リハビリテーション推進事業」の委託を受け,地域支援事業を実施している.加えて平成11年度より,厚生省の「へき地遠隔医療システム開発事業」の実施対象地域として,テレビ会議システムを用いた「遠隔リハビリ支援システム」が整備され,岩手県の沿岸部に位置する宮古総合福祉センターおよび久慈市保健センターと,ほぼ県の中心部に位置する当センターを結んでテレビ会議を行うことで,地域リハの活性化を図っている.
本稿では,当センターにおけるテレビ会議システムの使用状況を紹介しながら,「遠隔リハビリテーション支援システム」の有用性や今後の課題について概説する.
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