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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル35巻9号

2001年09月発行

文献概要

プログレス

三次元運動解析装置と床反力計を用いた身体運動の力学的解析―最近のトピックス

著者: 石井慎一郎1

所属機関: 1永生病院リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.645 - P.647

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はじめに

 映像による運動解析の歴史は,1980年代にMuybridgeによって行われた複数の写真機を用いた連続撮影による馬の走行に関する研究に端を発する.その後,シネフィルムが運動解析に用いられるようになり,1980年代以降は,コンピュータの性能が向上して計測装置は飛躍的に進化し,運動解析は二次元解析から三次元解析へ,運動学的解析から運動力学的解析へと発展を遂げた.そして更に最近では,運動解析装置の普及や解析方法の開発が進み,様々な運動学的・運動力学的パラメータが半自動的に得られるまでになっている.

 このように,三次元運動解析を取り巻く環境は,この数年間で大きく変化した.新しい技術の導入が積極的に行われ,三次元運動計測はより速く,より簡単に,より確実に行えるようになり,更に加速度的に進化を続けている.そこで本稿では,三次元運動解析における最先端の領域ではどのようなことが起きているのかレポートしてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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