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1ページ講座 介護保険のポイント・9
介護支援専門員(ケアマネジャー)
著者: 香川幸次郎1
所属機関: 1岡山県立大学保健福祉学部保健福祉学科
ページ範囲:P.654 - P.654
文献購入ページに移動介護支援専門員の業務は大きく3者に分類することができる.第1は被保険者に代わって行う要介護認定の申請代行や市町村から委託を受けて行う認定調査である.第2は業務の中核となるケアマネジメント業務であり,要支援および要介護高齢者等の依頼を受け,アセスメントの実施と課題分析,居宅サービス計画の作成を行う.サービス計画の立案は,利用者や家族の意向はもちろん,サービス提供者から意見を聴取し,また担当者会議を開いて行われることになっているが,担当者会議の開催は低調である.具体的な計画を立案する際に,サービスごとに定められた介護報酬額や給付限度額が勘案される.そして,当該地域にある居宅サービス事業者や介護保険施設等との間でサービス利用の調整を行い,週間および月間の具体的なサービス提供プログラムが決定される.また,サービス実施後は,サービス内容の変更や実施状況の継続的な把握が行われる.第3はサービスの給付管理業務であり,利用者個人ごとのサービスの実績管理(給付管理票の作成)やその結果を国民健康保険団体連合会に提出する業務等である.なお,施設利用者に対しても,当該施設に勤務する介護支援専門員が個々の利用者に対し介護計画を立案し,サービスの提供が行われる.
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