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文献概要
特集 医療事故管理
整形外科疾患症例における医療事故管理
著者: 大野範夫1
所属機関: 1昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.737 - P.741
文献購入ページに移動はじめに
ここ数年の間に医療現場における事故がマスメディアをとおしてわれわれの耳にも届くようになった.私は医療事故の話を耳にすると,飛行機事故や,コンピュータのソフトを使用中にキーボードやマウスが応答しない,いわゆるハングアップ状態を思い出してしまう.これらには起こりうるトラブルやアクシデントが予想されており,それに対応する方法やプログラミングが人の手により考えられている.しかし,本来起こるはずのない,あるいはするはずのないことが起こったとき,事故やハングアップが起こる.まさに考え得る範囲を超えたとき,事故は起こると考えられる.
私が理学療法士(以下,PT)になって20数年たつが,入職当時はインシデント,あるいはアクシデントが当部門で起こったという記憶はあまりない.しかし,これは単に医療事故に対する問題意識が低かったためであり,実際にはインシデントは頻繁に起こっていたがそれをインシデントだと認識できていなかったためではないだろうかと思うようになった.
今回は当部門における医療事故管理について紹介する.
ここ数年の間に医療現場における事故がマスメディアをとおしてわれわれの耳にも届くようになった.私は医療事故の話を耳にすると,飛行機事故や,コンピュータのソフトを使用中にキーボードやマウスが応答しない,いわゆるハングアップ状態を思い出してしまう.これらには起こりうるトラブルやアクシデントが予想されており,それに対応する方法やプログラミングが人の手により考えられている.しかし,本来起こるはずのない,あるいはするはずのないことが起こったとき,事故やハングアップが起こる.まさに考え得る範囲を超えたとき,事故は起こると考えられる.
私が理学療法士(以下,PT)になって20数年たつが,入職当時はインシデント,あるいはアクシデントが当部門で起こったという記憶はあまりない.しかし,これは単に医療事故に対する問題意識が低かったためであり,実際にはインシデントは頻繁に起こっていたがそれをインシデントだと認識できていなかったためではないだろうかと思うようになった.
今回は当部門における医療事故管理について紹介する.
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