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特集 超高齢者の骨・関節疾患の理学療法
超高齢者の脊椎圧迫骨折および脊柱管狭窄症における理学療法
著者: 徳永泉1 野畠啓明1 前川俊彦1 岩破康博2
所属機関: 1京都第二赤十字病院リハビリテーション課 2京都第二赤十字病院整形外科
ページ範囲:P.855 - P.861
文献購入ページに移動わが国は高齢化社会を迎え,骨粗鬆症を有する患者は2000年に1,200万人に達したといわれている.高齢者は,長年の習慣,背筋力の低下,脊椎圧迫骨折(以下,圧迫骨折)などのために姿勢は円背・後彎となりやすい.また間欠跛行を特徴とする脊柱管狭窄症は,腰背部痛,下肢の痛みやしびれ感のために身体活動性が低下している.これらの疾患では,体幹や下肢の筋力低下にバランス不良も伴って,ADL(activities of daily living;日常生活動作)やQOL(quality of life;生活の質)の低下となる.これらが進行すれば廃用症候群から寝たきりともなるため,これら2疾患は高齢者の自立,社会参加,ケアの面からも重要な疾患である.しかも,高齢者は他の病気や障害を伴い日常生活を送っていることも多く,生活環境や心理的要因も絡んで,対応に苦慮することも少なくない.
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