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平和カップイン広島・国際交流車いすテニス大会における理学療法サービス活動
著者: 森田哲司1 門田正久2 佐々木昭3 河原睦枝4
所属機関: 1中電病院リハビリテーション科 2寛田クリニックリハビリテーション科 3広島市児童療育指導センター理学作業療法科 4広島大学医学部保健学科理学療法学専攻
ページ範囲:P.873 - P.875
文献購入ページに移動平和カップイン広島・国際交流車いすテニス大会(以下,ピースカップ)は,「広島から世界にPeace」をスローガンのもと,広島県車いすテニス協会(似下,HWTA)の主催で開催され,2002年で13回目を迎えようとしています.毎年秋に,国・内外から多数の選手が集まり,4日間にわたる熱戦が繰り広げられています.ピースカップは,2002年から競技ランクが一つあがり,世界で4番目に値する大会になったため,今年の試合内容はよりレベルアップすると思われます.ピースカップにおける理学療法サービス(以下,PTサービス)活動は,1996年に広島県で「第51回国体ひろしま大会」が開催され,続けて「第32回全国身体障害者スポーツ大会・おりつる大会」(以下,おりづる大会)が開催されたことをきっかけとして始まりました.おりづる大会では広島県理学療法士会(以下,県士会)が協力することになり,その活動の一つとして「スポーツ理学療法室」が設置されました.この大会でかかわった競技の中に車いすテニスがあり,その時に広島県の一人の選手から,「ピースカップにおいても,PTサービスを行ってもらいたい」という要望が出ました.この選手から依頼を受けた理学療法士(以下,PT)がスタッフを集め,ピースカップに出向いたのが,PTサービス活動のそもそもの始まりでした(といっても,最初は4名が集まっただけなのですが…).1997年からは正式にHWTAからの要請があり,ピースカップでの活動が具体化してきました.また,県士会としての事業化も実現し現在に至っています.
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