icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル36巻12号

2002年12月発行

文献概要

特集 運動障害がある場合の内部障害への対応

運動障害を有する患者の拘束性呼吸障害に対する理学療法

著者: 増本正太郎1 大瀬寛高2

所属機関: 1茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科 2茨城県立医療大学付属病院内科

ページ範囲:P.925 - P.929

文献購入ページに移動
はじめに

 臨床上運動障害や認知障害が主体の脳血管障害(以下,CVD)やパーキンソン病など中枢神経疾患患者が併発する重要な合併症の一つに肺炎・気管支炎など呼吸器疾患がある.これは気道感染や誤嚥に起因することが多いが,その背景として拘束性呼吸障害による呼吸予備能の低下や嚥下障害がある.今回運動障害に加え拘束性呼吸障害を呈する中枢神経疾患患者に対する理学療法介入のあり方について述べる.高齢期に発症することが多いこれら疾患では呼吸器に対する生理的老化の影響も無視できないため,まず加齢に伴う呼吸器系の変化を概観し,次にCVD患者にみる病態と理学療法を取り上げる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?