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書評
Blanche EI, et al.,高橋智宏(監訳)―神経発達学的治療と感覚統合理論―セラピストのための実践的アプローチ
著者: 中川法一1
所属機関: 1市立吹田市民病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.107 - P.107
文献購入ページに移動 「神経発達学的治療と感覚統合理論」と題された本書は,子どもの治療場面で圧倒的に多くのセラピストによって支持されているが,各々が固有なものであったアプローチ法である,神経発達学的治療(NDT)と感覚統合を臨床の場で効果的に組み合わせて使う試みの結果として書かれたものであるとされている.しかし,体系確立からすれば後輩にあたる感覚統合がNDTのハンドリング技術を上手く取り込んだという感は否めない.英国で提唱されたNDTは臨床での疑問を治療技術手法として展開させたが,研究そのものは後に米国で行った.だが,感覚統合は臨床での疑問をまず研究し,理論を根拠に治療概念を導いた,という体系確立の歴史記述表現も極めて米国的であり,ある面ではアメリカンスタンダードとして読むべきである.
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