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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル36巻3号

2002年03月発行

文献概要

とびら

「PTはプロのサディスト」か

著者: 八坂勇司1

所属機関: 1田川市立病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.145 - P.145

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 数年前に読んだ宮部みゆきの推理小説「火車」のなかで,主人公が理学療法士を指して「あいつらは,プロのサディストだ」と愚痴をいう場面があります.主人公は刑事で,犯人逮捕時に損傷した膝を手術し,術後外来で女性理学療法士からROMexを受けていて,あまりの激痛に耐えかねたのか,帰宅してから出た言葉でした.10年くらい前の作品と推測するのですが,世間一般の風評はそういうものかと,やや残念な気もします.

 が,最近でも,理学療法を受けにくる患者のなかには,誰に教えられたのか,リハビリは痛い,疲れると思い込んでいる方がおられます.確かに昔は,かなり暴力的な?治療が行われていたとも聞きます.にもかかわらず,治療費を頂き,苦痛を与えても帰り際には礼をいわれる.感謝さえされる.こんな良い商売はない.やはり「プロのサーディスト」か.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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