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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル36巻3号

2002年03月発行

文献概要

入門講座 関連領域の基礎知識・3

老年科領域

著者: 小林義雄1

所属機関: 1杏林大学医学部付属病院高齢医学

ページ範囲:P.175 - P.180

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 序:高齢者におけるリハビリテーションの考え方

 リハビリテーションを行ううえで高齢者に接する機会は多く,卒後数年ともなると現場ではすでに多くの高齢者に接しているはずである.それだけに高齢者に関する知識は必須であり,理解を深める必要がある.

 また,リハビリテーションを適切に行ううえで患者の有する臓器疾患を理解することは欠かせないが,リハビリテーションの目標はあくまで患者の社会復帰であり,それに関わる心理的状況,社会的状況,経済的状態をよく把握しておく必要がある.臓器疾患の治療とリハビリテーションによって在宅に移行できても,その後のフォローがなされていなければ,再び入院の憂き目に遭うことも度々ある.

 特に高齢者の疾患は完全な治癒が望めないことが多々あり,リハビリテーションの目的としては機能的な回復,それも高齢者が抱える様々な問題を考慮に入れたうえでの機能改善が優先される.本稿では,高齢者を対象としたリハビリテーションを行う際に特に留意すべき点について,各臓器疾患別に解説していくこととする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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