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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル36巻3号

2002年03月発行

文献概要

プログレス

生体肺移植の現在

著者: 伊達洋至1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯学総合研究科腫瘍・胸部外科

ページ範囲:P.189 - P.192

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はじめに

 日本における肺移植は最近数年間で,大きな発展を遂げた.1998年10月に岡山大学において,日本で初めての両側生体部分肺移植が成功した1).2000年3月に待望の脳死者からの肺移植が大阪大学2)と東北大学3)で成功した.

 更に,2001年3月には岡山大学で小児に対する両側生体部分肺移植が成功した.2001年12月現在までに22例(脳死肺移植9例,生体部分肺移植13例)が施行され,全例が生存中である.生体移植が脳死移植に先行するのは,生体肝移植にもみられる現象で,ドナー不足が深刻な日本の特徴といえよう.ここでは,岡山大学で施行した11例の生体肺移植の結果を含め,生体肺移植の現況をまとめる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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