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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル36巻6号

2002年06月発行

文献概要

学校探検隊

九州リハビリテーション大学校は永久に不滅です

著者: 橋元隆1

所属機関: 1九州リハビリテーション大学校

ページ範囲:P.434 - P.436

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○由緒ある土地柄

 北九州市は小倉,足立山麓の丘陵に建てられ,春は桜,秋は紅葉に囲まれ,さらにはるか南東には風光明媚な周防灘が一望に眺められる景勝の地にある(図1).この地は歴史的にもリハビリテーションにゆかりの深い土地柄である.奈良時代末期から平安時代初期に活躍した和気清麻呂という官僚がいる.769年,時の権力者僧道鏡が宇佐八幡(大分)の託宣と称して皇位を望む事件が起きると,この和気清麻呂が宇佐に赴き,神託によってその野望を砕いた.そのため一時大限国(鹿児島)に流されることになるが,その時逃げられないように足首を切られる(たぶんアキレス鍵であろう).途中,治療のために立ち寄ったのが企救国(小倉)の山の麓にある安部山温泉であった.温泉につかり,野原を駆けるイノシシにまたがり治療に励んだとか,おかげで思わぬ早さで立って歩けるようになり,その山を足が立つ山「足立山」と名づけたそうである.奈良時代に物理療法と運動療法が時の官僚によって実践された足立山の麓に,時を経て昭和24年労働災害者のための日本最初の労災病院,そしてリハビリテーション医療の聖地といわれた九州労災病院が立てられ,昭和41年九州リハビリテーション大学校が設立されたのも単なる偶然ではないであろう.ちなみに和気清麻呂はのちに医道を家業としたと歴史書には記されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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