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講座 理学療法にいかすICF・5
理学療法プログラムに生かすICF(1)―目標指向的アプローチ
著者: 大川弥生1
所属機関: 1国立長寿医療研究センター老人ケア研究部
ページ範囲:P.609 - P.615
文献購入ページに移動 1.最良のリハビリテーション達成のための理学療法―理学療法士としての専門性とともに「リハビリテーションに携わるものとしての専門性」の発揮を
ICFの生活機能・障害構造論はリハビリテーションにおける実践的ツール(道具)・武器である.特にプログラムの作成・進行において,これが果たす役割は大きい.そこで今回は,リハビリテーション・プログラムづくりとその進め方の中でICFをいかに活用するかについて,特に理学療法プログラムの視点から整理することとする.
本講座1~4)や特集5)で述べてきたように,リハビリテーション・プログラムにおいてICFが重要なツールとなるのは,リハビリテーション(全人間的復権)が患者の「生活・人生」という,非常に広いものを対象としているからである.またリハビリテーションの具体的プロセスは極めて複雑な過程3,5)であり,プログラムとしては無限ともいえる選択肢の中から,その患者にとって唯一無二の,一つにしぼったプログラムを立てて進めていくもの3)である.そこでこそ,「生活・人生」についての構造的把握のツールであるICFが大きな力を発揮するのである.
ICFの生活機能・障害構造論はリハビリテーションにおける実践的ツール(道具)・武器である.特にプログラムの作成・進行において,これが果たす役割は大きい.そこで今回は,リハビリテーション・プログラムづくりとその進め方の中でICFをいかに活用するかについて,特に理学療法プログラムの視点から整理することとする.
本講座1~4)や特集5)で述べてきたように,リハビリテーション・プログラムにおいてICFが重要なツールとなるのは,リハビリテーション(全人間的復権)が患者の「生活・人生」という,非常に広いものを対象としているからである.またリハビリテーションの具体的プロセスは極めて複雑な過程3,5)であり,プログラムとしては無限ともいえる選択肢の中から,その患者にとって唯一無二の,一つにしぼったプログラムを立てて進めていくもの3)である.そこでこそ,「生活・人生」についての構造的把握のツールであるICFが大きな力を発揮するのである.
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