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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル36巻9号

2002年09月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法用語~正しい意味がわかりますか?

呼吸

著者: 千住秀明1

所属機関: 1長崎大学医学部保健学科

ページ範囲:P.692 - P.692

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 1.呼吸運動の背景

 呼吸運動(breathing exercise)によって横隔膜の機能が改善することをHofbauce L(1925)1),Cooper A(1937)2)が報告して以来,医学の分野に呼吸運動が用いられてきた.この呼吸運動の方法は,腹部周囲筋を収縮させ,腹圧を高め,横隔膜を挙上させ,肺の収縮力を援助する方法であった.

 現在の呼吸運動の基本的方法は,Barach AL(1955)3)によって確立された.彼は呼吸運動を,口すぼめ呼吸(pursed lip breathing),横隔膜呼吸(diaphragmatic breathing),腹圧呼吸(abdominal breathing)に分類し,横隔膜呼吸は練習肢位が臥位で吸気時に横隔膜の運動を強調した呼吸,また腹圧呼吸は練習肢位が坐位で上体を15度前傾姿勢,ベルトを使用した運動と記載している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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