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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル37巻1号

2003年01月発行

文献概要

特集 脳卒中片麻痺患者の歩行

脳卒中片麻痺患者の歩行能力に与える諸因子

著者: 成田寿次1 荒畑和美2

所属機関: 1板橋ナーシングホームリハビリテーション室 2東京都老人医療センター理学療法科

ページ範囲:P.11 - P.15

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 脳卒中片麻痺患者の発症者数は近年減少傾向にある1).しかし,急性期医療による救命率の改善や長期生存率の伸びなどにより様々な神経症状の後遺症を残した脳卒中片麻痺患者の有病者数は,逆に増加傾向にある.また,厚生労働省の調査では,手助けや見守りなどの介護を要する患者の原因疾患の第1位に脳血管障害(脳卒中など)が挙げられている2).介護量や介護の必要性を減らすためにも脳卒中片麻痺患者の急性期から在宅を含めた慢性期のリハビリテーションは重要であり,今後ますます需要が増えると考えられる.特に,歩行能力の獲得は,リハビリテーションの主要な目的の一つであり,患者,家族の期待も大きい.二木3)は,病院から自宅退院する条件の一つとして,リハビリテーションによる歩行の自立を挙げている.そこで,片麻痺患者の歩行能力に影響を与える要因の中で,日頃頻繁に取り上げられる身体的機能について文献考察を行う.

 さらに,近年,高齢者の人口増加に伴い高齢片麻痺患者は増加傾向にある4).高齢片麻痺患者の歩行に関する問題点についても,筆者らの知見をもり込みながら文献的検討を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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