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あんてな
発達障害児に対する地域基盤型の療育活動立ち上げと実践
著者: 田原邦明1
所属機関: 1公立八鹿病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.53 - P.55
文献購入ページに移動 もし「療育過疎」という言葉があるなら,私たちの住む兵庫県北部,但馬(たじま)地域は,まさにそれにあてはまります.
現在1市18町からなる但馬地域の高齢化率は26.4%で,その中の5町では30%を超えています.このように高齢化率が高い但馬地域では,これまで高齢者に対する地域福祉施策が中心にすすめられてきました.しかし,同じくこの地域で生活する発達障害児にはというと,あまり目を向けられていない状況が続いていました.「発達に遅れがある子どもは,小さいうちに十分な機能訓練を受けなければならない」,「24時間介護を必要とする子どもたちをかかえ,家族に緊急事態が生じたとき,世話をしてくれる人がいないし,預かってもらう機関が地元にはない」といった深刻な不安を,障害児をもつ家族はいつも抱えていなければいけませんでした.
現在1市18町からなる但馬地域の高齢化率は26.4%で,その中の5町では30%を超えています.このように高齢化率が高い但馬地域では,これまで高齢者に対する地域福祉施策が中心にすすめられてきました.しかし,同じくこの地域で生活する発達障害児にはというと,あまり目を向けられていない状況が続いていました.「発達に遅れがある子どもは,小さいうちに十分な機能訓練を受けなければならない」,「24時間介護を必要とする子どもたちをかかえ,家族に緊急事態が生じたとき,世話をしてくれる人がいないし,預かってもらう機関が地元にはない」といった深刻な不安を,障害児をもつ家族はいつも抱えていなければいけませんでした.
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