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ひろば
障害者スポーツからユニバーサル・スポーツへ
著者: 関根弘和1 西村圭治2 矢吹知之3
所属機関: 1筑波大学大学院人間総合科学研究科 2青森スレッジホッケー教会 3東北福祉大学
ページ範囲:P.882 - P.882
文献購入ページに移動障害者スポーツ(アダプテッドスポーツ)には,健常者スポーツに障害者が適応する種目と,新たに障害者向けに設けられた種目がある.例えば本大会では義肢を装着して競技に出場する場合のアルペンスキーは前者に,アイススレッジホッケーは後者に該当する.アイススレッジホッケーが,健常者が行うアイスホッケーと大きく異なる点は,スレッジ(ソリ)に下肢が固定され,動作が完全に制限されることにある.これは,例えばサッカーでは手を使えないこと,剣道では蹴りをしないことと同様に,スポーツの競技規則として定められている.この競技規則によって下肢の障害者と健常者との身体的なハンディが少ないアイススレッジホッケーは,障害者が健常人と共存できるスポーツといえよう.
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