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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル37巻10号

2003年10月発行

文献概要

講座 行動分析学的アプローチ・1

理学療法における行動システム分析―サービス向上のための問題解決的思考

著者: 島宗理1 山﨑裕司2

所属機関: 1鳴門教育大学 2高知リハビリテーション学院

ページ範囲:P.887 - P.894

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 理学療法の現場では,疾患の多様性や複雑な心理・社会的問題を抱えた患者への対応,増加し若年化する組織の管理,そして問題解決能力のある理学療法士の育成など,臨床だけでなく,理学療法士の育成やマネジメントに関する課題が山積している.これに対し,行動分析学は学習の科学に基づいた心理学であり,教育,福祉,企業,地域社会など,様々な場面や組織における行動マネジメントやスタッフトレーニングにおいて,応用範囲の広さ,実践力の強さが評価されている1).本誌35巻においても「講座:応用行動分析学」として,理学療法の臨床への応用が紹介されている2~4)

 今回は,問題解決の重要性が今後いよいよ増してくると思われる,組織マネジメント,患者の問題行動への対処,そして学生教育というトピックに関し,3号連続で具体的なアプローチを解説する.本稿では,まず,行動分析学について簡単なおさらいをした後で,理学療法サービスの向上に役立つと思われる問題解決的思考を,組織行動マネジメントと行動システム分析について解説をしながらご紹介しよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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