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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル37巻11号

2003年11月発行

文献概要

入門講座 活動向上に生かす動作分析➎

大腿切断の動作分析

著者: 野本彰1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院理学療法部

ページ範囲:P.975 - P.980

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 動作分析とは,ヒトが課題や仕事などを行うときに,それを動作として捉え,その動作を様々な観点から分析することである1).また,われわれ理学療法士が臨床の場面で,特に整形外科疾患における患者の動作分析を行うとき,歩行をはじめ日常生活動作や,基本動作の動作分析をする着目点は,①その動作ができるか否か,②安全にその動作が遂行できるか否か,③その動作を遂行するのに要する時間は妥当なものか,④その動作を遂行するためにエネルギー効率は良いか,⑤その動作は正常なパターンかなどを観察し分析を行い適切な動作指導を行い,再度動作分析を行う.これを繰り返して動作獲得につなげる(図1).したがって必ずしもその動作が正常パターンでなくとも,より安全な動作が獲得されていれば動作獲得と判断することもある(例えば人工股関節全置換術後の生活動作ではインプラントの脱臼回避肢位が優先された生活動作指導が行われる4,5)).

 一方,大腿切断者の日常動作においては,近年の義肢パーツの様々な開発により,切断者にとって従来のパーツよりも,安全で快適な歩行やADLが可能となってきた.特に歩行時の立脚期の安定性として動的安定機構が開発されて,歩行の安定性は格段のものとなり義足歩行獲得も短縮されているのではないだろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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