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特集 「注意」の障害に対する理学療法
左側無視における「注意」の障害に対する理学療法
著者: 落合久幸12 佐藤みゆき1 堀口布美子1 内山靖2
所属機関: 1財団法人老年病研究所附属病院 2群馬大学大学院医学系研究科基礎理学療法学
ページ範囲:P.1053 - P.1057
文献購入ページに移動「注意」とは,空間の一定方向への偏倚を持つと考えられている方向性注意と意識水準を一定に保つ汎性注意とが考えられている3).右大脳半球損傷後に生じる左側無視は,病態の複雑さから種々の説があるが,これまで上記前者による「方向性」を問題4)とする注意の障害として捉えられていることが多い.左側無視の介入には,左側へ注意喚起を促すことが様々な手法を通して試みられている.しかし,左側への誘導が困難であったり,誘導が可能であってもその後の注意の持続が困難なために動作や行為が連続的に遂行できない場合も少なくない.
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