文献詳細
文献概要
報告
アイスパックによる寒冷療法後の筋力の変化について
著者: 沼崎康友1 笠原秀則2 佐々木誠3
所属機関: 1あづま脳神経外科病院リハビリテーション部 2仙台医療技術専門学校理学療法学科 3秋田大学医学部保健学科理学療法学専攻
ページ範囲:P.163 - P.166
文献購入ページに移動臨床場面では,疼痛が阻害因子となって筋力が十分に発揮できない者に対する前処置として寒冷療法を行った後に筋力トレーニングを実施させたり,スポーツ場面では,応急処置として軽度の打撲や捻挫,肉離れなどの軟部組織損傷に対しその部位を冷却して,競技を続行させる場合が少なくない.この際,寒冷療法による筋力低下の影響が疼痛軽減の効果を凌駕し続けるようであれば,効率的な筋力トレーニングやスポーツ活動の遂行能力が阻止されるものと考えられる.しかし,寒冷療法後の疼痛閾値と筋力の回復過程の推移を比較した研究はなされていない.
掲載誌情報