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編集後記 フリーアクセス
著者: 吉尾雅春
所属機関:
ページ範囲:P.266 - P.266
文献購入ページに移動昨年スタートした新しい診療報酬制度によって,新規に,しかも大幅に増員しなければならなくなった医療機関も多いと聞いています.相当の人員調整を検討しなければならないような抜本的改定がなされたにもかかわらず,厚生労働省の発表が年度末ギリギリで,多くの臨床現場から悲鳴が伝わってくるようでした.まさに悪戦苦闘の1年間でした.また,ADLへの視点を強く求められ,理学療法士としてのアイデンティティをどうするのか,自問自答してもまだ答えを見いだせない人たちも多いことでしょう.診療報酬制度は政策誘導ですから,その統制に従っていくことが王道かもしれませんが,価値観の転換はたやすいことではありません.また,理学療法が対象とする疾患や障害,あるいは生活スタイルには幅があり,改定の中身には矛盾も含んでいるように見えます.
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