文献詳細
特集 理学療法教育施設の自己点検・評価
大学院における自己点検・評価―理学療法学教育・研究をいかに展開するか
著者: 乾公美1
所属機関: 1札幌医科大学保健医療学部理学療法学科
ページ範囲:P.300 - P.305
文献概要
大学院の使命は,「学問の自由」の精神に基づき,学理の真理を教授・研究し,社会の発展・人類の繁栄に貢献することにある.高度教育研究機関である大学院は,それぞれの専門分野における研究能力を有する人材の養成や,社会において指導的役割を担いうる高度な専門知識や能力を有した人材を養成するという重責を負っている.これまでの大学院は,将来大学の教員や研究所の研究員を志す者に必要な高度な研究の力を付与するための教育機関として位置付けられていた.しかし現在では,高度な専門性を有する職業に必須な専門能力や,その分野に関する研究能力に長けた者を養成する機関としての役割や,職務上の必要性からあるいは自己研鑽を求める人達の生涯学習を支援する役割も課されている.一方で大学院には国際的水準あるいはそれ以上の教育や研究が求められ,グローバルな貢献が期待されている.
掲載誌情報