文献詳細
文献概要
理学療法の現場から
近ごろ話題の「権利」についてチョット考えてみませんか
著者: 篠崎泰子1
所属機関: 1武蔵ヶ丘病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.318 - P.318
文献購入ページに移動 日本で「権利」という言葉が日常的に登場しはじめたのは,戦後の日本国憲法制定からであり,この言葉が私的概念として根付きはじめたのは,つい最近のことである.
それまでは,権利という概念をよく知らなかったために,個人には,ましてや女性や子どもには,お上や男性,大人からの支配を受けずに,自分の意思で自由に考え行動することなどできないのは当たり前のことであったし,拒否したくてもそれを不服として言い表わす根拠となる言葉を見出だすこともできていなかった.
それまでは,権利という概念をよく知らなかったために,個人には,ましてや女性や子どもには,お上や男性,大人からの支配を受けずに,自分の意思で自由に考え行動することなどできないのは当たり前のことであったし,拒否したくてもそれを不服として言い表わす根拠となる言葉を見出だすこともできていなかった.
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