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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル37巻4号

2003年04月発行

文献概要

入門講座 理学療法ワンポイントアドバイス➍

循環障害―心不全

著者: 佐藤滋1 小笠原るみ子1 斉藤雅彦2 小林昇2 谷口泰代2 上嶋健治2

所属機関: 1岩手医科大学附属循環器医療センター心臓リハビリテーション室 2岩手医科大学附属循環器医療センター第二内科

ページ範囲:P.324 - P.328

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 近年,心疾患患者への運動療法が積極的に行われるようになった.本邦でも急性心筋梗症発症後あるいは狭心症への運動療法の効果はほぼ確立した感がある1).また米国では,弁膜症や心筋症あるいは虚血性心疾患を原因とする心不全患者への運動療法も積極的に行われ,中等度までの心不全の運動療法プロトコールも確立されつつある2).しかし,本邦では心不全への運動療法はいまだ一般化されておらず,一部の施設でのみ行われているにすぎない3).この背景には,心不全の原因は多様であり,なかには病状の不安定化を来す危惧があることが挙げられる.しかし,近年の急性期病院での在院日数短縮化への流れや,長期安静臥床による合併症および脱調節などの防止の観点から,心不全への積極的な運動療法は時代の要請である.そこで本稿では心不全,特に慢性心不全についてその病態,検査方法とその所見,薬物療法および運動療法についての基本的なポイントを概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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