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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル37巻4号

2003年04月発行

文献概要

入門講座 理学療法ワンポイントアドバイス➍

循環障害―末梢循環障害

著者: 高倉保幸1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センターリハビリテーション科

ページ範囲:P.328 - P.331

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 まず,末梢循環障害を四肢の循環障害と考え,代表的な疾患を大別してみると,①四肢の動静脈の病的異常に伴う四肢循環障害,②外傷後に生じる四肢の循環障害,③骨への血流障害に基づく骨壊死や骨端症などがあげられる.この分類は原因疾患に基くものであり,整形外科の教科書に準ずるものである.疾患を病理学的に捉え,疾患の治療を目的とする整形外科の分類としては妥当なものと考えるが,これはあくまでも整形外科医や病理医など,医師のための分類である.やはり,理学療法士は理学療法のアプローチからみた分類を,自分たちで独自に考えていくべきであろう.このような立場から,筆者は若手の理学療法士を対象に,①アウト(排出)の問題,②イン(供給)の問題に分けて循環障害に対する理学療法の方法を説明することが多い.このような用語の用い方や考え方は,少々独断的ではあるが,部分的であっても具体的な臨床的なヒントを与えることを目的として,この方法で話を進めることをお許し願いたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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