icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル37巻4号

2003年04月発行

文献概要

短報

立位における真の股関節自動屈曲と影響因子に関する検討

著者: 吉尾雅春1 村上弦2 乗安整而1

所属機関: 1札幌医科大学保健医療学部 2札幌医科大学医学部解剖学第二講座

ページ範囲:P.351 - P.353

文献購入ページに移動
 立位における骨盤は上前腸骨棘と恥骨結節が同じ前頭面上に位置する1)関係にあり,骨盤傾斜角の基準になっている.体幹と平行な線と大腿骨とのなす角が90度になるように姿勢を正した座位では,骨盤は立位よりも20~30度後傾した状態になる.安楽座位ではさらに後傾する.股関節自動屈曲を担う腸腰筋や大腿直筋などの作用は骨盤の傾斜によって異なるものと考えられる2).特に「第3のてこ」3)である股関節における腸腰筋の作用は,大腿骨に対する骨盤の傾斜によって影響をうけやすいものと考えられる.しかし,最新のDanielsらの徒手筋力検査法(第7版)4)でもその配慮は示されていない.

 そこで,股関節屈曲に伴い常に重力の影響を受け,また,基準となる骨盤傾斜角を特定しやすい立位において,骨盤を固定した場合の真の股関節屈曲角度を求め,それに与える影響因子について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?