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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル37巻5号

2003年05月発行

文献概要

入門講座 理学療法ワンポイントアドバイス➎

呼吸障害―人工呼吸器離脱(ウィーニング)

著者: 金尾顕郎1 堀竜次2 千葉一雄3

所属機関: 1大阪市立大学医学部附属病院リハビリテーション部 2星ヶ丘厚生年金病院リハビリテーション部 3大阪医療福祉専門学校

ページ範囲:P.419 - P.422

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 人工呼吸器離脱(以下,ウィーニング)とは,人工呼吸器による呼吸補助を徐々に減じていき,仕事の主体を器械から患者に移していく過程のことである1).抜管と混同され使用されるが,同一でなく抜管はウィーニングの最終段階である.

 人工呼吸器は,種々の要因により呼吸不全の状態にある患者の機械的な呼吸管理に使用される.近年,人工呼吸器管理下にある患者に対する理学療法が,二次的合併症の防止,人工呼吸からの離脱ウィーニングの促進,装着患者のQOLの維持向上などを目的に実施されている.この場合,人工呼吸器を装着された理由がそれぞれ異なるため,呼吸管理上,基礎疾患の状態,呼吸不全の型,呼吸筋力などを把握し,それらに対する人工呼吸器の構造と作動様式などを理解しておく必要がある2)

 本稿では,これらの人工呼吸器装着患者におけるウィーニングのポイントについて,特に呼吸筋機能の評価を中心に説明する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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